山形精研ではコネクター用コアピンに特化し、独自素材の開発などのノウハウを集約させ高精度・高品質の製品を提供しています。
コネクター用コアピンに特化し、高精度・高品質な製品を提供
携帯電話・PC・DVC等の情報通信機器の小型薄型化・高機能化を支える電子部品。その中でもコネクターは、低背・狭ピッチ化が求められています山形精研では0.3~0.5mmピッチのコネクター用コアピンに特化し、製品づくりをしています。
コアピン
コアピンとは各精密機器のコネクター(接続部)の金型となる部品で、それらの製造過程においてなくてはならないものとなっています。 山形精研では、より高精度・高品質のコアピンづくりのために、研磨・放電による微細加工や金属材料IMOの開発による折れトラブルの解消といった、独自のノウハウを集約させ製品の提供をしています。
IMOとは?
コアピンが折れるという事故を減らし、成形品のトータルコスト低減をはかるため、弊社が独自に開発した金属素材です。
電子コネクター用コアピン:仕様例
素材(IMO)の必要性
IMO-8はコアピンが折れるという事故を少しでも減らし、成形品のトータルコスト低減をはかるため 開発しました。
コアピンが折れるという事故を数多く調査してきましたが、そのほとんどが疲労による破損でした。
折れるという事故を減少させるためには、材料の疲労強度を引き上げることであり、ただ靱性値の大きなものを 追求したのでは解決しません。疲労強度を引き上げるためには、靱性値の向上と同時に靱性値向上と相反する硬さ も引き上げる必要があります。 さらに、材料の製造工程においても疲労強度を引き上げるように処理してもらう必要があります。 また材料の持っている力を充分に発揮させるためには、熱処理・加工方法・形状に注意を払わなければなりません。
熱処理は高温の3回戻しを行い、さらに残留オーステナイトと焼き戻しマルテンサイトの安定化処理を加え、 合計4回の焼き戻しを行っています。加工は破損を促進させる方向の残留応力が極力かからないように ワイヤーカットは使わず、研削加工で行っています。 当社では、今後とも金型のトラブルを少しでも少なくして、成形加工の高能率化のために、 より強靱な材料開発と加工方法の開発を進めていきます。
折れるという事故を減少させるためには、材料の疲労強度を引き上げることであり、ただ靱性値の大きなものを 追求したのでは解決しません。疲労強度を引き上げるためには、靱性値の向上と同時に靱性値向上と相反する硬さ も引き上げる必要があります。 さらに、材料の製造工程においても疲労強度を引き上げるように処理してもらう必要があります。 また材料の持っている力を充分に発揮させるためには、熱処理・加工方法・形状に注意を払わなければなりません。
熱処理は高温の3回戻しを行い、さらに残留オーステナイトと焼き戻しマルテンサイトの安定化処理を加え、 合計4回の焼き戻しを行っています。加工は破損を促進させる方向の残留応力が極力かからないように ワイヤーカットは使わず、研削加工で行っています。 当社では、今後とも金型のトラブルを少しでも少なくして、成形加工の高能率化のために、 より強靱な材料開発と加工方法の開発を進めていきます。
加工技術資料
写真はピッチ加工を施した製品になります。 すべてデジタル顕微鏡の175倍にて撮影しており、シャープペンシルの写真と比較して頂くと、より、その精密さをご理解頂けることと思います。
研磨加工
0.1mmピッチ 溝巾 0.07mm
シャープペンシルの芯
0.5mm 芯
放電加工
0.2mm ピッチ 溝巾 0.1mm
品質管理体制
より高精度・高品質なものづくりを目指し、検査専門員による中間検査を行っています。検査員は加工工程ごとに全数測定検査をし、規格外のものはその場で不良廃棄及び修正指示を行います。第3者による厳しいチェックをクリアしたもののみ後工程へ流れます。測定検査を専門化させることで、より安定した品質を確保します。